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2014.09.21

火のようにさみしい姉がいて

シアターコクーンの「火のようにさみしい姉がいて」と、等々力での「多摩川クラシコ」FC東京戦がバッティング。

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サッカーはビデオで時間差観戦ができるが、芝居は見逃したらそれで終わり(あとで、WOWOWで放映があることもあるが)。どちらも、現場で見たいことに変わりはないのだが、サッカーのチケットはスタッフに譲って渋谷に出かけた。

清水邦夫+蜷川幸雄には長い歴史があるのだが、劇場で観るのは初めて。

キャストが豪華である。

何と言っても大好きな大竹しのぶが出ている。

ただ、大竹しのぶは全編ドスのきいた低音バージョンでの芝居で、わたしの好きな方のキラキラした輝くような声の大竹しのぶではない。

「火のようにさみしい姉」ということで、重く、暗いのはしょうがないのだが、ちょっと残念だった。

話は、役者に行き詰まってくたびれた中年男と元女優の妻が、男が20年前に捨てて出ていった故郷に「転地療養」にもどるということからはじまる。

立ち寄った理髪店には「姉さん」と呼ばれる女主人がいて、実は男の「姉」なのだが、、、

男は、捨てた故郷、姉や、弟や、故郷の人たちから復讐され追い詰められ、最後には妻を自分が演じている「オセロ」のように殺してしまう。

最後の場面で、音楽に混じって聞こえる「騒音」、どこかで聞いたことのある「笛」と「喧噪」の入り交じった音。これは1960年代後半の街頭デモだ。

清水邦夫の作品は学生時代に「想い出の日本一万年」と「僕らは生まれかわった木の葉のように」の2編に出た。

どちらにも、あまりいい想い出はない。

稽古中からいざこざが絶えず、公演が失敗に終わった後は責任者を追い出す形になって後味の悪い結末になった。

私が大学を卒業して東京に出て来た頃、中高の友人ヤマダ君が蜷川幸雄の所で演出の修行をしていた。

そのヤマダ君の演出で若手の公演が行われることになった。

清水邦夫作「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」。

渋谷のパルコパート3と山手教会の間が空き地だった頃だった。そこにテント劇場を建てての公演だった。

初日に観に行って驚いた。

主役の役者の声が出なくなってしまって、公演は中止というアナウンス。

その時そこでヤマダ君と話をしたかどうかすら今は定かではない。

あの公演が無事に行われていたら、ヤマダ君はどうなっていただろうか。

清水邦夫と蜷川幸雄というところから、あのときの事を思い出した。

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