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2012.02.19

田園に死す

寒い土曜日の夜下北沢のザ・スズナリで流山児★事務所の「田園に死す」を観た。

Den22
これは寺山修司の自伝的映画「田園に死す」を天野天街の脚本で舞台化したもので、2009年に初演。今回は再演である。(映画の方は八千草薫と去年なくなった原田芳雄の印象が残っている。あ、三上寛が出ていた。)
2005年に流山児★事務所の「東姫桜文章」を観ているので、その後もそれなりにウォッチしてはいたのだが、スルーしていたようだ。
昨年観た「身毒丸」から寺山修司が気になり出し今回の流山児★事務所の「田園に死す」がアンテナに引っかかった。
本多劇場には何度か足を運んだが、スズナリは初めてである。東京に出てきた1978年ごろには下北沢サブカルチャーというのはまだなかった。そして80年代、90年代はほとんど劇場に行かなくなった。つまり演劇の町下北沢の発展とは全くのすれ違いだった。
スズナリの狭い階段を昇って傾斜の急な客席につく。一緒に観る予定のN氏はいつもは早々と来てどこかで一杯やってできあがっているのが普通なのだが今回は遅刻。指定席ではなく整理番号順の入場なのでちょっと心配する。20番台の整理番号だったが120番台で入場。それでもちゃんと席はあった。狭い客席はびっしり満員。
真っ暗になった舞台にマッチを擦りながら登場人物全員が現れる。映画「田園に死す」で使われたテーマが流れる。
このつかみに迫力に圧倒される。
その後も素早い場面の切り替えに驚く。老眼で動体視力が衰えているからだろうか。
何度か繰り返された群舞もきれいに揃っているし、何と言っても迫力がある。
流山児氏はたぶん私たちより3-4歳年上のはず。
今なお衰えない闘う演劇魂に敬意を表して、また観に行こうと思った。

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