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2010.01.18

仏壇を買う

奈良の実家を人手に渡すについてはいくつか解決せねばならない問題があった。その一つが、仏間に鎮座している仏壇をどうするかということ。さすがに仏壇まで居抜きというわけにはいかない。

仏壇などどうでもよいではないかと、不信心もので唯物論者である私は考えていた。宗教は人民の阿片である、と。しかし、それでは家族、地縁血縁など含めた身辺共同体の心の安寧が保たれない。私一人が、そんなもん知らんもんね、というわけにはいかないという事に気づいた。というか、遅まきながらも気づかざるを得なかった。
カミさんは以前から墓と仏壇のことを気にしていて、どうするつもりよ、とボールを投げてきていた。
そして今、その問題の回答期限が迫ってきていたのだった。
実家の仏壇を廃棄するうえは、そこでお祀りしてある様々なものを今の家に持ってこなくていけない。
そのためにはこちらにも仏壇が要る。
ということで、仏壇を仏壇屋さんに見にいくことにした。仏壇屋さんというのは意外にたくさんある。近所でも見た覚えがあるのだが、下調査済みのカミさんは銀座に仏壇のショールームがいくつかあるのでまとめて見ることができるという。
銀座一丁目に「お仏壇のはせがわ」と現代仏壇「Memoria 」がほぼ向かい合っている。伝統的仏壇と現代仏壇の両方を見ることができる。
浄土真宗の仏壇は大きくて黒の漆と金箔が基本である。実家の仏壇もそう言う造りで、基本コンセプトは「荘厳」ということであろう。しかし壁が白のクロス張りのわが家にそのようなたいそうなものが来ても困るだけ。
なんと言っても、コンパクトで場所をとらず、しかも押し入れの中などに完全に隠れるか、外に出ていても見た目は仏壇ぽくないものが好ましい。
お値段もそれなりというところですませたいものだ。
ままごとみたいな小さいものは10万円台から大きな造りつけのものは6300万円というものまで。いろいろ。
合成樹脂で作ったオブジェのような仏壇とか、自然木を切り出して木目を火焔に見立て節穴に仏像を安置したものとか、アートと言うべきものもいろいろ。
壁掛けで赤と黒の革製扉の仏壇とか、燈明にLEDを使ってあったり、とか。いろいろな進化が見られる。
いっそのこと、もっと進化してIT化してしまえばよかろうと、見ていて思った。
IT化した仏壇、「iButsudan」というのはどうだろうか。Appleが作れば洗練された仏壇ができるだろう。
黒の漆塗りを外枠に配したディスプレイ。起動すると後光がさしたリンゴマークが現れて初期設定画面になる。
「宗派を選ぶ」のプルダウンメニューで「浄土真宗本願寺派」を選択。これで仏壇の外観が決まる。仏壇の壁紙には「南無阿弥陀仏」の掛け軸か「阿弥陀如来像」が配置される。
次に「お経を選ぶ」。メニューからデフォルトお経を選んでチェックボックスにチェックを入れる。ここでは「仏説阿弥陀経」と「正信偈」あたりにチェックを入れるのがよいだろう。
「法名入力」ではiPhoneで採用された画面タッチ入力が使われている。表示フォントはモリサワの正楷書あたりか。
燈明にはUSB接続のLEDろうそくを使用。
当然過去帳もデジタル化される。データベース化すれば「命日でソート」というようなことが出来る。月命日はGoogle calender やiCalとリンクが可能。リマインダーのアラート音には鉦や木魚の音が選択できる。
なんてのは、どうだろうか、などと妄想しているうちに、なんだか訳がわからなくなる。
結局、やはり仏壇は買わなくてはいけない、という強い覚悟とともに帰ってくる。
もらってきたカタログを見ながら、まだまだ悩みの中である。


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