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2009.01.19

danchuと吉本隆明

雑誌の定期購読は勝手に送られてくる学会や医師会の雑誌以外すべて中止している。雑誌は読みたい号だけ買う、これが一番。それでも、結局毎月コンビニやキオスクで買ってしまう雑誌がある。danchuである。

danchuの巻頭エッセイをだいぶ前から吉本隆明氏が書いている。食べ物特集に食指が動かないときも巻頭エッセイを読むためについ買ってしまう。
今月号の特集は「ラーメン」。
ラーメンは繰り返し特集される定番テーマである。それに合わせてか、吉本隆明氏のエッセイのタイトルが「ラーメンに風情はあるのか」。
ラーメンに風情もなにもあったものかと思うのだが、吉本隆明氏がこういう命題を立てると、そうかラーメンも思想的に奥が深いのだなと思ってしまう。「ラーメンにとって美とは何か」。うーむ・・・。
ところが読んでみるとそうたいしたことは書かれていない。カップ麺の事など、まあ私のブログ記事とさほど変わらない下世話さである。風情があることの一例に、明石家さんまがトークでさんざんしゃべったあとにほっと一息入れたとき、なんて例を出しておられるのだが、これにはどうも納得しかねる。それは買いかぶり過ぎってもので。
吉本隆明氏と言えば先日のNHK教育テレビで講演会の様子が放映された。糸井重里氏がセットアップしたという。83歳になって身体も不自由な吉本隆明氏だが、「言語」に対する思いを3時間にわたって独演した。言葉の間合いはややのびて明瞭さも落ちてきているのだが、言わんとすることはよくわかる。というか、ああ、なんだ、そういうことなんだったのね、という気持ちに落ち着いた。
「芸術的言語の本幹」は「沈黙」にあるのであって、「コミュニケーションの手段としての言語」は言語の枝葉に過ぎない。と、言うことらしい。
最初から最後までしっかりと聞いた訳ではないのであまりごちゃごちゃ書くとボロが出るのだが、10代の後半から20代前半、一番影響を受けたのではないかと思う人の老境に感慨ひとしおであった。

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