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2008.06.20

続・茶色の手をした男

昨夜 NHK・BS1「海外ドキュメンタリー」をみた。アメリカの巨大バイオ産業「モンサント」の遺伝子組換え農産物に関するフランス発のドキュメンタリーである。米バイオ産業と対立する欧州の「農業大国」フランスからの視点なのでバイアスはあるのだろうが、し、知らなかった。3年ほど前に「茶色の手をした男」で、モンサント社の農薬「ラウンドアップ」を使ってみたという無邪気なエントリを書いている。知らないと言うことは恐ろしい。

「ラウンドアップ」は強力な農薬である。わが家の庭の笹やドクダミやヒメジオンなど雑草を軒並み枯らしてくれた。しかも有機物として生物学的に分解されるので自然にやさしいエコな農薬だというふれこみだった。ほんとにそんなに都合がいいのか。少々の疑問は残っていた。
遺伝子組換え農産物はこのラウンドアップに対して耐性となるで遺伝子を組み込んである。ラウンドアップ・レディと言うらしい。まず農地にラウンドアップを散布する。雑草はこれで死に絶える。その後にラウンドアップ耐性遺伝子を組み込まれた大豆が播かれる。雑草を取る手間が要らない。収量も多いらしい。収穫された作物はタンパク質の構造など自然の作物と「ほとんど」変わらないという。「ほとんど」かわらないというのは「少しは」変わると言うこと。その安全性についての審査はFDAでなされているのだが、政治的圧力でむりやりパスしたのだという証言がでてくる。安全性が確認されたということではなく、安全であるとみなすというレトリックのようだ。
私はもともとエコロジストではないし食の安全にそれほどナイーブでもない。バイオ技術に対して何らかの偏見を持っているわけでもない。遺伝子組換え農産物を規制するのは国内農産物を過剰に保護するための非関税障壁だと思っていた。ちょっと、思慮が足りなかったのかなと、この番組を見て思った。僕って、何と素直なのだろう。

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