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2008.05.25

瞼の母

おかみさんには娘さんがあるらしいがひと目会いてえ。と、これも愚痴か。自分ばかりがああかこうかと夢を描いて、母や妹を恋しがってもそっちとこっちじゃ立つ瀬が別こ。考えてみりゃあ、おいらも馬鹿よ。幼いころに別れた生みの母の面影は、こう瞼の上下ぴったりと合わせて思いだしゃあ絵でも描いたように浮かんできたものを、手間暇かけて消しちまった。・・・ごめんなさんせ。

というわけで、世田谷パブリックシアターで「瞼の母」を観てきた。草彅剛、大竹しのぶ、その他豪華キャスト。演出は渡辺えり。
原作をほぼ忠実に演じている。外連味は一切なし。旅回りの一座の人間模様を劇中劇「瞼の母」を中心にドタバタで描くというような変化球ではなく直球勝負。「いよっ、草彅」という声がかかるような芝居ではない。なにか淡々とした忠太郎である。というか、ドラマでみる草彅君のまま。やくざの世界を生きてきたすごみ、暗部を背負ったところが感じられない。とてもいい人なのである。こんないい人ならおはまさんもあんなに辛い仕打ちで追い返さないに違いないと思うくらい。でも、それはそれでよいと思う。草彅君なのだから。
観客の8−9割が女性。やはりSMAP筋なのだろう。そして、そのほとんどの人が草彅君がお目当てと思って差し支えないのではないか。草彅君じゃなければ長谷川伸の芝居なんて一生観なかったろう。そういうファン層にはどう映ったのか興味あるところである。
大竹しのぶはさすがにうまい。忠太郎と話すうちにだんだんと乱れていくその心。2階席からで間近に観られなかったのがつくづく残念である。涙でぼやけていたので近くで観ても同じと言えばそうではあったのだが。
大竹しのぶと渡辺えりのタッグは毎回見逃さずにきている。今回はちょっと異色の展開だった。ともあれしのぶさんは何をやっても素晴らしい。
オークションでチケットを入手したのは正解だったということにしておこう。

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