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2007.12.27

携帯電話は医療機器に影響するか

クリニックの電話システムをBフレッツのIP電話「ひかり電話」にすることにして動き始めた。ホームタイプでは現在の回線数をつかえないので「オフィスタイプ」というシステムにすることにして、見積もりも出してもらった。電話機を入れ替えてレンタルにしたりすると結局現行のシステムで支払う基本料金よりだいぶ高くなることがわかったがまあそれでもよかろうと話を進めた。ところが問題が一つあった。

クリニックではセ○ムのセキュリティシステムを導入している。異常が発生したときには電話回線を通じてセンターに通報される。「ひかり電話」にすると通報システムを携帯電話を利用したシステムに変更しなくてはならないという。IP電話は停電時には不通になったりして安定性に問題があるらしい。このシステム変更費が2万円ほど。金で済む問題だけならいいが、この無線システムは医療機関には設置できないというのだ。医療機関で携帯電話を使用すると医療機器に影響を及ぼすことがあるというのがその理由。うちでは携帯電話で影響を受けるような医療機器は使ってないと言っても、担当者はそれが決まりですからとにべもない。
そもそも携帯電話が医療機器に影響を及ぼすというのは本当なのか。これは大いに疑わしい。実際に携帯電話が原因で起きた医療事故の報告というのを聞いたことがない。心臓ペースメーカーが22㎝以内で携帯電話の電波を受けると誤作動するという報告がこの規制の根拠となっているらしい。この規制を受けて世界中のペースメーカー装着者全員が携帯電話を持ったことがないとは信じがたい。自分で携帯電話を持てば当然ペースメーカーの22センチ以内で電波は出るのに。
先日の朝日新聞がBritish Medical Journalの記事を紹介していた。

「暗いところで本を読むと目が悪くなる」「毛をかみそりでそると濃くなる」など、米国で一般によく信じられている体に関する言い伝えについて、医学的な裏 付けがないばかりか、誤りのものもあるとする研究を米インディアナ大のチームがまとめた。22日発行の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナ ル」クリスマス特別号に論文が掲載された。

この中で「携帯電話は病院の医療機器に影響する」という問題が取り上げられている。世界中で病院内での携帯電話の使用は制限されているが、医療機器に影響する可能性はきわめて低く、携帯電話を利用して連絡を取りやすくした方が事故は少なくなるとされている。
病院を始め公共機関の中で携帯電話の使用が制限されているのはマナーという面だけでなく、「医療機器に影響する」ということを笠に着て、「ここは俺たちが仕切ってるんだから勝手なことすんなよ」という管理者意識が見え隠れする。

ともあれ「ひかり電話」計画は当面お蔵入りである。

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