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2007.11.07

臨床データの集計

高熱や発熱期間の長い患者さんには指先から少量の血液を取って検査(血算・CRP)をすることが多い。この結果と症状から抗菌薬が必要な発熱かどうかを判断することにしている。
子どもの発熱の9割はウイルスが原因。抗菌薬は必要ないというか効かない。残りの1割の中に細菌が血液に乗って全身を回っている状態「菌血症」が紛れ込んでいる。これを見逃したら大変。細菌性髄膜炎や細菌性肺炎を発症する可能性がある。

菌血症を疑ったら血液の細菌検査(血液培養)を行う。結果はすぐには出ないので結果が出るまでは抗菌薬の点滴か高用量の内服を行う。
こういう方針でやってきて3年ほど経つ。
電子カルテで簡単にデータが集まるのはここ2年分。これをまとめて小児科医会の症例検討会で発表することにした。「風邪に抗菌薬は効かない」と言われて、それは皆さんわかってはいる。でも、高い熱がある、抗菌薬なしでは心配、念のための抗菌薬を、という回路を絶てないでいる。抗菌薬を使うのなら必要なケースに使おうと言うのがこの発表の主旨である。
ざっと調べてみると血液培養の検査をしたのがこの2年半で100例。うち血液から細菌が検出されたのが9例か10例・・・(それをこれから調べるのだが)
血液培養をした患者のリストはすぐに出る。これをExcelで表にして、そこに検査データ、体温、最終診断などを入力していく。電子カルテといえども、この作業を自動的にはしてくれない。
電子カルテを開いて一人一人の過去のカルテを表示して、Excelの必要な項目を手入力で埋めていくのである。このIT化の時代に何とかならんか!、と思ってしまう。
実は40例目までは昨年学生がクリニカルクラークシップで2ヶ月張り付いていたときに、「臨床研究はこういう風にしてやるモンだよ。君たちやってみなさい。」とデータを作らせていたのだった。(そう言えば、あのときの2人は無事国家試験を通って臨床研修医になっているという。めでたい。)
残りの60例を埋めて分析すればよいだけなのだが、これが性に合わない。すぐに飽きる。飽きるとつい他のことをしたくなる。で、こうしてブログを更新している。
一番ネックなのはディスプレイ上に電子カルテとExcelの表を同時に表示できないこと。画面を前に出したり、後ろにしたりの切り替えが面倒。
去年の学生たちは一人が電子カルテからデータを読み上げ、もう一人がノートパソコンにExcelの表を表示して入力という作戦をとっていた。これが正解かも。
と言うことで、明日はMacBookを持ってこよう。今日はもうやめ。
等々力に天皇杯セレッソ大阪戦を見に行こうっと。

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