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2007.10.30

タミフルの話題

育児雑誌の取材をうける。テーマは冬に流行る子どもの感染症。当然メインはインフルエンザである。ワクチンのこと、タミフルのこと。その他ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎の話などを1時間余り話す。

タミフルの件はどうでしょう、っていきなりこの話か。やはり危ないですか、という質問。この雑誌の対象読者はゼロから1歳半までという。多くはゼロ歳。そうするとこれまでもタミフルは使わなかった年代である。だから今回のタミフルの件はゼロ歳児にはあんまり関係ない。私は成人で窓から飛び出さない自信があるから自分がインフルエンザにかかったらソッコーでタミフルを飲む。実は昨シーズンも飲む羽目になった。でも処方するときはきちんと今問題になっている点を話して患者さんに選択してもらう。決して「タミフルなんか飲んじゃダメ」とは言わない。
最近の亀田一家の騒動を見て、タミフルの件と重なってしまった。2年前までは、テレビや育児雑誌では「あなたのお子さんを守るために、インフルエンザかと思ったらすぐに病院で検査してもらってタミフルを飲ませましょう」というキャンペーン一色だった。タミフルが足りないとなるともうパニックが起きた。医者の方もインフルエンザなら即タミフル。おかげで世界中で使うタミフルの7割が日本で使われることになった。それっておかしいんじゃないのという人もいたが「特効薬」という言葉にかき消された。ところが、どうもタミフルは脳炎・脳症には効かないらしいという事がわかり始めて、今度は異常行動の副作用が騒がれるようになると一転して危険な薬ということでたたかれるようになった。今度はタミフルは怖いというキャンペーン。それで、こういう人はタミフルを使って早く熱を下げた方がいいかなと思うような人まで、「タミフルですか、結構です。気合いでなおします。」というような反応になる。どうも世間の論調がが極端に振れるのである。「カメフル」とでも改名したほうがいいか。
タミフルは販売禁止にすべきだというような声もあるが、副作用のない薬はない。要は使いようである。世界の7割を消費するような使い方が問題なのだ。

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