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2007.05.18

麻しんワクチンの定期外接種

このところの麻しんの流行で1−2歳、5−7歳の定期接種からはずれた人のワクチン接種希望が増えている。1年前まで1回接種だった日本は世界でも例外的な存在で、欧米も近隣諸国も北朝鮮を除いて2回接種が当たり前。2回目を自費ででも受けた方がよいかと聞かれたら、もう一回受けることが望ましいと答えるしかない。っていうか、一回しか接種してこなかった積年のツケが今こうして成人での流行という事態を生み出しているわけだ。韓国なんかは麻しんは根絶一歩手前というところまで来ているのに。

東京都の一部では定期外の無料接種を始めたという報道があるが、よく読むと一度も接種していないかかかったことがない人が対象。すでに一回接種している人は対象外ということ。これでは今問題になっている、ワクチンによる免疫が年月が経って低下している人たちがはずれてしまう。少しでも免疫が残っている人は発症しても症状が軽い事がおおいが、その分症状が典型的でないため診断が難しく隔離が遅れる。ウイルスのばらまき人になるのである。
現状を打破するには一定の年齢層に対して国民的接種をするのが一番有効だろう。腹をくくってやればやれないことはないと思うのだが、どうもそういうことにはなりそうもない。
今一番多い質問は、ゼロ歳での接種。2年前までは9ヶ月以上の保育園児には自費での接種をお勧めしていた。しかし、近隣での麻しんがほとんどなくなってきたためゼロ歳での接種は勧めず、お誕生日が来たらすぐに接種しましょう、に変わってきていたところだった。今回の流行でも保育園では1歳以上の園児のワクチン接種を徹底することにしてゼロ歳児の接種は強く勧めてはいない。それでも不安のある方には定期外の接種を行っている。

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