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2007.04.09

インフルエンザはもう終焉か

ピークが3月半ばという超変則的な今季のインフルエンザ。さすがに4月も第2週に入ればもう終わりかと思うのだが、なかなかどいうして。まだ新規診断の患者さんはいる。

先週末から、ひょっとしてインフルエンザかというケースでも迅速検査ではたいていが陰性。インフルエンザと診断するケースも前の週から比べて大幅に減っている。でも、まだゼロにはならない。ちょっと前までは乳幼児の急な高熱といえば、たいていインフルエンザだった。この季節に、発熱の鑑別診断にインフルエンザをまっさきに思い浮かべなくてはいけないのはちょっと変な感じである。
先週から2人続けて高熱で白血球が大幅に増えているケースがあった。3歳以下で39.5℃以上の高熱なら初診時に血液検査をすることにしている。そこで白血球が多いときは重症細菌感染の可能性がある。もちろん、この検査だけですべてを判断するわけにはいかないが、重症感染を見逃さないようにするには結構役に立つ。ついでに言うとウイルス感染症に抗菌薬を投与する愚行を避けることにも役立っている。
高熱の乳幼児でインフルエンザ迅速検査が陽性だと正直言ってほっとする。インフルエンザなら時間はかかってもとりあえず放っておいて勝手に治る。1歳以上ならタミフルという手もあるし、使うのがいやというならそれはそれで使わなくても運命は変わらない。脳炎・脳症にタミフルが効くという証拠はないのだし。
今回のタミフル騒動で「インフルエンザは抗インフルエンザ薬を使わなくても治る」という認識が拡がって、医療の側から言うと大変やりやすくなった。一刻も早く診断と治療をしなくてはという一時のインフルエンザパニックがすっかりなりをひそめた。。そのせいかどうかわからないが今シーズンはインフルエンザ脳炎・脳症もあまり騒がれることはなかった。
おそらく今季のインフルエンザは今週いっぱいくらいで終息するだろう。迅速診断キットはまだ少し残っているが賞味期限は来年まであるのでよしとしよう。

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