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2007.01.12

ステロイドを使わないアトピー治療?

年明けから今日まで結構ヒマな日々が続いている。病気が少ないと言うことは結構なことである。インフルエンザも当院診断例はゼロ、まわりでも散発的に「出たらしい」という噂を聞く程度。そういうなかで、「流行りもの」ではないややこしい患者さんが来るとそうヒマではなくなる。

ちょっと離れたところからの初診の患者さん。おちんちんのまわりが痒いというのが主訴である。話を聞けば結構歴史の長いアトピー性皮膚炎。どうして遠くまで来たのかというと、どうやら「ステロイドを使わないでアトピーをよくしてほしい」と言うことらしい。見てみたら大腿部、臀部、外陰部を中心としたアトピー性皮膚炎で、掻きこわしに掻きこわしを重ねて皮膚は分厚くかさぶたになっている。痒そう、痛そう。痛いのでずっとお風呂にも入れないのだそうだ。それでますますひどくなっているようだ。これは期間限定でステロイドと抗菌薬の塗り薬が必要ですよと言ったが、どうしてもステロイドは使いたくないという。せめてお風呂に入れるようになるまでステロイド使ってみたらという提案にもNO。どうもステロイドを使わないことに信念があるらしい。そういう患者さんがうちに来たのは、どこかで「かたおか小児科クリニックではステロイドを使わないでアトピーを治療する」というような話が出回っているからなのだろうか。残念ながら当院では「ステロイドを使わないアトピー治療」は行っていない。たぶん処方の割合から言えば少ないだろうが使わないわけではない。必要な時は期間を決めて使って、だらだらとした使い方はしない。ステロイドはメリハリをつけて使う。これが鉄則。そのあたりを誤解されるとやりにくい。もちろんステロイド拒否だからといって診療をお断りしたわけではなくて、ご希望通りにステロイド以外の薬を出してはいる。
薬の使い方の「ポリシー」と言うほどではないけれど、ある程度「うちはこうですよ」というのは表明しておいた方がいいのかも知れない。
例えば、内服の抗菌薬については「細菌感染で抗菌薬が必要な状態と判断しないかぎり使わない」が原則。「念のため」「熱があるから」「洟が黄色いから」というような理由だけでは抗菌薬は使わない。
喘息については「5歳以下にはテオフィリンは使わない」「吸入ステロイドは積極的に使う」
「元気がないので注射か点滴でもうってください」というご希望には応じられない。無意味だから。
他に、何かあったかな。
「ワクチンはインフルエンザをのぞいてすべて積極的に勧める」くらいか。

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