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2006.07.03

キャッチコピー

新聞の折り込みに求人広告を出すことになった。前回欠員ができた時はパートバンクに求人を出して応募は1件だけ。それも土曜は子どもも休みなので仕事はできないというのでご破算になった。
今回はちゃんと欠員を埋めないと厳しいので広告業者の○イ○ムに連絡する。

担当者(以下「担」)が速攻でやってくる。朝電話したら昼休みには来ている。さすが○イ○ム。事務長(以下「事」)と院長(以下「院」)で作戦会議。
担:この時期、パートは集まりにくいんですよ。フルタイムに流れているのは確かなんですけど、パートでやりたいという層はあります。ただ時期がね。
事:午前午後と区切らないで「シフト制」というので曖昧にするってのがいいわね。
院:まあ、前回に準じてやってもらえばいいんじゃないの。
担:やはり、タイトルというか最初のキャッチコピーがあるといいんですよね。
院:キャッチコピーねぇ。出会い系のジャンクメールのタイトルみたいなやつね。
事:そんなもん、いちいち読んでるの。
院:いや、タイトルの流し読みだけですよ。
担:前回のキャッチコピーを使うってのはどうです。
院:前回の?
担:ええ、これですよ。「このどもの未来のためにいっしょに働きませんか」って。
院:どうしてそんなもんとってあったの。
担:これは、確か院長先生がお考えになったのでしたよね。
院:人の古傷に塩なすりこむようなことして面白い?
担:でも、これで採用されたのですよね。
事:その時の人が今度辞めるのよ。
担:そうでしたか。じゃ、ここは一つわたくしがコピーを考えてみるというのはどうでしょうか。
院:お、さすが○イ○ムの営業。やって貰おうじゃないの。
担:医療事務の経験は不要というところ強調してみようと思います。
事:そうね。その線いいんじゃない。
担:こんなのどうでしょうか。「医療事務の経験よりもあなたの“前向き”をおまちしてます」結構自信作なんですけど。
事:・・・・・・
院:なんだよ、その“前向き”ってのは。どうして“ ”に囲まなきゃいけないの。訳わかんない。
事:「子どもの未来」よりはいいかも。
院:喧嘩売ろうってのか。せっかく忘れていたのに。
担:まあまあ。
院:俺、今日は帰るよ。
担:すみません。わたしが至らないばかりに。
院:いやね、俺だって短気起こしたい訳じゃないのよ。だけど、これはぱっとしないよね。“前向き”でしょ。
担:“前向き”にはこだわりません。変えてくださって結構です。
院:そうだね。これを「笑顔」に変えてみたらどうかな。「医療事務の経験よりもあなたの笑顔をおまちしてます」。笑顔を“ ”で囲むんじゃないぞ。
担:あ、それ、いいっすね。それでいきましょう。
事:笑顔ねえ。まあ“前向き”よりはいいわね。
担:どうしてそんなに“ ”をいじめるんですか。
院:いや、一度引っかかるととことん引っかかるたちでね。
事:時間もないしこれでいきましょう。

ということで、このキャッチコピーは日曜日の折り込み広告に掲載されたのだった。反響はと言うと・・・・応募2件。はたしてキャッチコピーの威力はあったのだろうか。
(お断り:上記の会話はすべてフィクションです。)

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