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2006.02.23

OS-1 vs アクアライトORS

今週は下痢嘔吐の胃腸炎が急増。それも症状の激しいロタウイルスによるものがほとんど。この症状にもっぱら経口補液水(Oral Rehydration Solusion : ORS)で対処しているが問題点がいくつか。

いま当院で推奨している経口補液水は大塚製薬のOS-1と和光堂のアクアライトORS。他に市販されているものにアクアソーサORSがあるが組成はアクアライトORSに近い。これらの経口補水液の一番大きな違いはナトリウム濃度。
OS-1 50 mEq/l  アクアライトORS 35mEq/l カリウムは20mEq/lで同じ。
WHOの推奨する経口補液水のナトリウム濃度は75mEq/lでどちらもそれに比べれば薄い。下痢嘔吐による脱水の補正ということで言えばナトリウム濃度は高い方が効率がいいので、脱水があると判断した場合にはOS-1を勧めている。ところがこの15mEq/lの差が結構大きい。塩辛く感じるのである。脱水があるとのどが渇くので少々のものなら飲んでくれるはずなのだが、どうしても嫌がる子どもがいる。味の点ではアクアライトORSに軍配があがる。WHO推奨の75mEq/lなんて飲んでくれる子がいるのか心配になる。
とにかく飲んでくれなくては話にならないので、味にうるさいお子様にはアクアライトORSという事になる。それでも、飲めなければ点滴しかないという状況だとOS-1を何とか飲ませる努力をしてもらう。
別の問題として経口補液水が入手しにくいことがある。クリニックの近辺で手にはいるのは近くの調剤薬局だけ。無くても困らない乳児用のイオン飲料は山ほど置いてあるのに。
そのために考えた簡単レシピ。ポカリスエット500ml に食塩ひとつまみ(約1グラム)+レモンまたはオレンジの搾り汁少々
これでナトリウム濃度は60mEq/lくらいになる。塩加減は症状とお好みで適当に増減。レモン汁はフレーバーとカリウムの補充を意図している。
冷やしておくというのも大事なポイント。冷たいものを飲んだらお腹に悪いと思われがちだが、ゆっくり少しずつ飲ませるので胃に届く頃には温まっている。
冷たくのどごしがよいとまだ飲みやすくなる。コクとキレはないがのどごしで勝負なのだ。

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