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2006.01.06

母の入院と退院

グループホーム入所中の母の入院は2泊3日で終わった。浮腫と意識混濁で心不全と診断されて県立病院への入院となったのだが、あまり深刻な事態ではなかった。

心不全の原因はどうやら低カリウム血症で、低カリウム血症の原因は「むくみ」のために服用していた漢方薬に含まれる「甘草」らしい。カリウムを補正して利尿がついたらすっきりしたということだった。それより大変だったのが、もともと見当識のおかしい人に点滴と導尿カテを入れておとなしくベッドに寝かせておくことだったようだ。初日はホームの施設長の方が付き添って、2日目は妹が付き添った。病院としては目が離せないので付き添いをということのようだった。基準看護の原則から言えば付き添いを求めるのはルール違反。とは言え、実情を知っている者としては仕方ないかと思う。
このまま長期戦になったら寝たきりになる確率が高い。できるだけ早く元の環境に戻すことを考えたい、ということで主治医には早期離床をお願いしていた。病院としてもこういう患者が焦げ付くのは困った事態である。母などはまだ戻るグループホームも駆けつける家族もいるのでいいほう。独居老人が衰弱して救急に運び込まれたりしても家族も来ない、症状が落ち着いても引き取り手がないということがよくあるそうだ。こうして急性期のベッドがふさがれ、救急が回らないというのが問題になっている。
今日になってカリウム値も少し上昇して体調も戻ってきた。グループホームと提携している診療所がバックアップするという条件で退院となった。やれやれと思っているところに電話が来る。診療所のドクターは早期退院に反対だという。カリウムの値が3.0を越えないと危険、最低でも1週間はいてもらった方がいいという。そんな数値にこだわっていてどうするのだと、入院のメリットとデメリットでデメリットの方が大きいと考えているということを繰り返し話す。やっと先方も退院に同意する。この間の電話は20分以上に及んだが、なんと患者さんが一人も来ない。今日みたいなヒマな日じゃなかったら切れてたなと思う。
夕方退院したとの知らせをもらう。何とか切り抜けたかと思う一方で、もしこれが長期化必至の入院だった場合にどうするのか。あんまり、考えたくない。

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