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2006.01.10

スピルバーグの「ミュンヘン」

正月のテレビを見ていたらスピルバーグの新作「ミュンヘン」のCMやたら流れるのに気づいた。アメリカではすでに上映されている。日本での封切りは2月。

先日新幹線に乗るときに駅の本屋で「クーリエ・ジャポン」という海外メディアの翻訳記事の雑誌を買った。おもしろかったのは「対戦国メディアが見たジーコジャパン」という記事と、TIMEの「スピルバーグ独占インタビュー」。「ミュンヘン」の公開にあわせたものだ。
スピルバーグの映画がエンターテインメントでなくなったのはもうだいぶ前から。「プライベート・ライアン」にしても「宇宙戦争」にしても、胸苦しさばかりが残るような映像。そういう気持ちのファンは多い。
どんな映画を作りたいのかと問われてスピルバーグは答える。
「これまでどれだけ多くの人々が往来で近づいてきて、『スターダスト・メモリー』で火星人たちがウディ・アレンに言った台詞を私に対して口にしたことか。『みんな、あなたの昔の映画、もっと面白いやつが好きなんですよ』」
でも、もうそういう映画はもう作りたくない。「ハリー・ポッター」や「スパイダーマン」の監督の話が来ても断るよ、と言う。
私もスピルバーグの『昔の映画』が好きだ。スピルバーグが撮れば「ハリー・ポッター」も「スパイダーマン」もきっと面白いものになるだろう。だが彼はいつまでも「子供っぽい」作品を撮りたいわけではない。もう卒業なんだそうだ。
「日本の喜劇人」で小林信彦は、ドタバタ喜劇で成功した森繁久弥が年を取るにつれてシリアスな演技に移っていき、それが後進の喜劇役者の目標となり「森繁病」とでも言うべき事態になったと書いた。
「森繁病」は日本の喜劇界だけの現象ではないのだ。
では、スピルバーグの新作はもう観ないのかというと、やはり観に行くんだろうな。

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» ■〔映画鑑賞メモVol.9〕『ミュンヘン』(2005/スティーヴン・スピルバーグ) [太陽がくれた季節]
~「第20回冬季トリノ五輪開催記念」(^^)あれこれ―その2:ああ、ミュン篇(^^) →その1:ああ、トリノ五輪篇~僕のメダル獲得予想は「金3、銀3、銅4」は、こちら! →その3:ああ、名古屋篇~ストーンズ「名古屋公演」行くか行くまいか...は、こちら! おはようございます、ダーリン/Oh-Wellです! さて、2月12日の朝を迎えました。東京は穏やかな晴天です!! 私め、友人に誘われたこともあり、今週中に『ミュンヘン(2005/スティーヴン・スピルバーグ)』〔>1:IMD... [続きを読む]

受信: 2006.02.24 14:38

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