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2005.11.21

思春期の心とからだ

校医をしている中学校の学校保険委員会で話をした。テーマは「思春期の心とからだ」というのだが、これは私が決めたのではなくて養護の先生の方から言ってきた。これは困った。こういうのは不得意分野なんだけど。

講師はもう一人いてこちらは「スクールカウンセラー」という肩書きの方。「こころ」の方はこの方にお任せしてとりあえず「からだ」について話をすることにした。
「肥満」「貧血」とつないできて、貧血と絡めて「起立性調節障害」に話を持って行く。これなら、何とか話ができるジャンルなのでこれをつないで話をしたらタイムアップ。資料のプリントなどは作らなかったので、わかりにくいところもあったと思う。起立性調節障には診断基準 などもあって日本では市民権を持った疾患概念だ。ところが起立性調節障害(Orthostatic dysregulation)で検索してもひっかかるのは日本のサイトだけ。世界的にはそう言う「病気」はない。かろうじて似通った概念が「起立性低血圧(Orthostatic hypotension)」か「Orthostatic intolerance syndrome」 。どちらも自律神経系の異常という概念で「起立性調節障害」とは共通項もあるのだが、思春期と絡んだ記述はない。また、関連事項として「起立性調節障害(Orthostatic dysyregulation)」が取り上げられているわけでもない。日本で提唱された「起立性調節障害」という概念は世界的には全くシカト状態なのである。こういう「日本ローカルな概念」というのは結構あって、「自家中毒」なんてのもその一つ(だと教わったような気がする)、少なくとも英語の教科書には載っていない。薬では水ぼうそうに使う白い軟膏「カチリ」。「石炭酸(フェノールのドイツ語の頭にがつくらしい)亜鉛華(ンク)ニメント」の頭を取って「カチリ」だそうだが、ドイツでも通じない。
ということで、あんまりまともなお話はできなかったのではあるが、こういう話をすると自分の中である程度整理がつくのがよろしい。

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