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2005.09.23

アタマジラミ

小児急病センターの当番で朝から多摩区役所内へ出動。このところのクリニックの混み方からして、ヒマではなさそうな予感。

朝から昼までとぎれなしで患者さんが来る。重症者はいない。次から次へという感じ、ペースよしである。午後になると急にヒマになる。「頭を痒がる」というの男の子が来た。まわりで「アタマジラミ」が出たようでそれが心配とのこと。「急病」センターに「シラミ」はちょっとお門違いのようではあるが、親御さんの気持ちはよくわかる。頭を痒がるので見てみたら髪の毛に小さな白いぷつぷつがついている。「シラミの卵だーっ」となれば、別に命に関わるわけではないが一刻たりともこのままではいたくないのは人情。急病センターに来れば何とかしてもらえるという期待があったと思う。だが、残念ながら医療機関ですることは何もない。かゆみがあればかゆみ止めの塗り薬くらいは出すが、「シラミ」に対してやることは各自でやってもらう。「蚤退治」が病院の仕事ではないように、「シラミ退治」も病院の仕事ではないのだ。
「アタマジラミ」にはスミスリンシャンプーという殺虫剤入りのシャンプーがあってそれで頭を洗う。卵には効かないので卵が孵る頃合いを見計らってもう一度洗う。これが結構高いのである。保険もきかない。一家で皆洗うとなれば相当な出費になる。
その昔はシラミやノミは珍しいものでもなかった。すでに私の世代でもそういう状況は忘れているが、今の衛生環境に慣れ親しんでいる人たちにとっては「シラミ」なんてとうてい許せるものではないだろう。検便で「蟯虫」がいるというお知らせをもらって卒倒しそうになったお母さんもいるくらい。
寄生虫や蚤や虱がいなくなってアトピーなどのアレルギー性の病気が増えてきたという「衛生仮説」というものがある。昔は寄生虫などが当たり前のようにいたから異物に対して身体が慣れていてアトピーのようなアレルギー反応を起こす暇がなかった。衛生状態の悪いところではアレルギー疾患が少ないというのが根拠だそうだ。なるほどと思わせる仮説なのだが、回虫をお腹に飼っているのとアトピーとどちらがいいかと言われたらねえ。

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コメント

皮膚科医に見せるように言ってあげてください

投稿: ichikawa | 2005.10.01 23:31

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