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2005.04.24

「小児救急」絵に描いた餅か?

小児科学会の最終日にでかけた。朝から「小児救急」のシンポジウムがあった。小児科学会が「総合小児救急医療センター構想」を策定しているところだという。

今回のシンポジストは行政のひとりをのぞくと全員が病院小児科。病院の問題を解決しないことには先に進まないという認識で、まあそうなのだろう。川崎市の「小児救急を考える会」も今や病院小児科間の問題をあつかう場になっている。どちらも初期救急の担い手は開業医を中心とした地域の医師であるべきだと規定しているのだが、、。個人的に初期救急の一端をになう気持ちはあるが、開業医の現状を見渡せばどれくらいの人が「救急」を自分の仕事だと認識しているのか大いに疑問だ。
「総合小児救急医療センター構想」によれば病院の集約化をはかるということが大きな目玉になっている。中小の病院がそれぞれ救急をやるのではなく統廃合で大きな病院を作りそこをセンターとして初期救急から3次救急まですべてをみるというのだ。初期救急は病院とは切り離して地域の開業医や一般病院の勤務医でまかなうということになっている。私は病院の統廃合にまではふれなかったのだが、以前「川崎市の小児救急医療体制への私案」で提案した考えに近いものになっている。初期救急をセンター病院に併設して開業医がそこに出動するというもの。あれから5年経って、川崎市の小児救急医療体制はどうなったのか。新しくできる「市立多摩病院」の小児科の医師定員は4名で聖マリアンナ医大から人員を割くことになる。4名では当然24時間365日の救急医療体制などできるわけはなく(病院の設立趣意書にはそう書かれているのだが)、結果としては小児科医の集約ではなく分散になるだけの結果になった。初期救急は多摩区役所の一角で細々とおこなうという体制は変わらない。川崎市では「総合小児救急医療センター構想」とは全く反対の方向に進んでいる。開業医の意識だけでなく病院小児科の意識を変えないことには「総合小児救急医療センター構想」は絵に描いた餅になること請け合いである。

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