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2005.02.27

寿司の次郎長

東急世田谷線世田谷駅近くのこの寿司屋さんに通い始めてもう17−8年になる。通うと言っても年に1−2回なので大きなことは言えないが、忘れられない程度におじゃましている。絵に描いたような頑固で職人気質の親父さんがひとりでつけ場にたつ。あとは奥さんがすべて仕切る。米を研ぐのは奥さんだそうで、うちの売りは何と言ってもしゃりだと言い切ってはばからない。

DSC00680DSC00686はじめてこの店を知ったのは文春「東京いい店うまい店」の84−5年ころの版。子ども二人が幼稚園くらいの頃だった。幼児を二人連れて入れる寿司屋というとくるくる系しかなかった。時はバブルの頃、職場の同僚たちと六本木の寿司屋で飲んできたとかいう話をぽろっとすると、カミサンから「いいわね。あなただけ」。この一言は危険信号。ここから始まった修羅場は数えきれず。とにかく、子連れでも行ける「ちゃんとした」寿司屋を開拓せねば。次郎長さんは住宅地の寿司屋で銀座や六本木あたりと比べたら敷居が高そうには見えなかった。予約の電話で小さな子どもが居ることを話したが、大丈夫だという。それでも心配で開店と同時に入って6時頃には店を出るようにした。小さめの握りだが子どもの口には大きいので一度握った寿司をすぱっと二つに切って出してくれる。味もよくわからないような子どもを寿司屋のカウンターに座らせるなどとんでもないという声も聞こえるが、これは子どものことを思ってのことではない。それ以後、誰かの誕生日だとかのハレの食事に行くようになった。川崎の溝口からだと車で30分以上かかった。子どもたちは「なかなか着かないお寿司屋さん」と呼んでいた。
当時はカウンターだけで8席。今は6席。親父さんの年とともに目が届く範囲が狭くなったからだという。
今日、今年はじめて行った。ちょっとネタの種類は少ない。6席が夜に一回転すればそれでよしなのだから、それは仕方ない。一通り食べると私はもうご馳走様なのだが、自分の財布で食わない奴らは2ラウンド目に突入する。私が寿司屋のカウンターでお好みで食べれるようになったのは30歳過ぎてからなんだけどなあ。

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