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2005.01.24

乳児の肥満

医師会の乳幼児検診研修会というのがあって出席してきた。市の事業である乳幼児検診を受託するためにはこの研修会に出る必要がある。ということで、かなりの出席率。

講師はある大学の小児科教授。小児の栄養を主として研究している方で講演のタイトルは「乳児肥満は生活習慣病の下地になるか」。答えは「YES」なのだそうだ。これまで、乳児の肥満は「良性肥満」と言われて、将来成人してからの肥満とは直接には結びつかない。問題があるとすれば幼児期からの肥満、というのが私をふくめ一般的な認識だった。だが、今日の話のタイトルはその認識をくつがえすもの。だが、乳児期の肥満が成人の肥満と結びつく理論的な可能性は示されるものの疫学的データは示されない。スライドタイトルは「乳児肥満」となっているが、講演会の垂れ幕では「乳幼児肥満」に変わっている。「乳児肥満」の話がいつの間にか「乳幼児肥満」の話になっている。日本のミルクはタンパク質が母乳や欧米の基準より高すぎて、その影響でミルクによる肥満が多いという。それは、納得できる。では、その高タンパクミルクで育った子どもが幼児の肥満さらには成人の肥満や生活習慣病に移行しているのかどうか。欧米ではタンパク質の少ないミルクで育てているのに日本より肥満の問題ははるかに深刻。これはどうしてだろう。ミルクがどの程度関与しているのかデータが必要じゃないですかね。ところが、話は食生活に飛んで、和食中心の食生活が大切ということになる。「乳児の肥満」はどこへ行ったのだろう。「乳児の肥満は生活習慣病の下地になる」と脅しておいてそれはないだろう。
最後の質問コーナーで、母乳栄養でも肥満の子どもをよく見かけるがどう指導したらいいでしょうという質問が出た。「母乳でも飲みすぎれば肥満になります。そういう場合は母乳を減らすようにしましょう。」というのがお答え、、、、。育児相談したことあるのかなあ。

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コメント

えーっと。どこの大学の『小児科』の教授先生か、聞かないほうが我が身のためという気がしますが…まあ、そういうおエライ先生が乳児健診とか今更するはずもないですが、今後あちこちで一般向けも含めて同様のご発表をされる可能性は十分にあるわけですよね…子育てに不安を抱えているお母さんたちをこれ以上怖がらせてどうしようというのでしょうか…

投稿: ひろふみ | 2005.01.24 23:17

乳幼児検診研修会なのですから、検診に携わる人が現場の指導で役立つ話をしてもらわないと困りますねえ。一部に研究の最前線の話を交えてもらってもかまわないのですが、検診のレベルを担保するのが目的の講演会という認識が必要です。

投稿: 院長 | 2005.01.25 12:57

田舎だと、『お偉い先生』の講義にはメモをしっかり構えて、そこであった話を(内容を吟味せず)翌日トクトクと次に伝える医者がちらほらいたりするんですが、そんなことがないことをお祈り申し上げます。

投稿: ひろふみ | 2005.01.25 18:03

宮前区の「かねこクリニック」の金子です。はじめまして。いつもHP楽しく拝見させていただいております。
講習会の件、同感です。疫学的に乳児肥満が成人肥満の危険因子であるという事実のうえでなければ、母乳を減らしてまで肥満を是正する意味が納得できません。また乳児の肥満という言葉が独り歩きしていて、なにをもって肥満なのか、演者と聴取者に共通理解があるのかも心配でした。大きな身体の乳児が、体重が標準曲線を越えているからという理由だけで、母乳制限などされたら悲劇でしょう。
以前、この問題が気になって論文の検索をしたことがありましたが、pubmedでは乳児肥満が成人肥満の危険因子であるといった論文は見つかりませんでした。探し方がわるかっただけでしょうか?
演者にはその気が無くても、利用され方によっていろいろな問題が起きることもありますから、先生のように堂々と意見を述べていただくと正直ほっとします。
非力ではありますが、ここで賛意を示しまして、小さなお子さんをもつお母様方の不安が増さないようにお手伝いさせていただきたく存じます。
稚拙な文でページを汚したこと、お許しください。

投稿: 金子 | 2005.01.25 19:57

金子先生、はじめまして、ですね。
コメントありがとうございます。やはり同じように感じましたか。一言余計かと思いましたが、書いてよかった、、かな(^^)

投稿: 院長 | 2005.01.25 22:35

息子が生後1ヶ月健診で体重5kgありました。
私が産褥感染のため約1ヶ月入院していた間、実家と夫の実家に預かってもらっていたのですが、夫の実家にいた10日間でものすごい肥満児に変わりました。肩の肉が首にめりこみ、後頭部まで達している始末。
授乳の記録を見せてもらうと、生後数週間の赤ん坊に、200ccのミルクを1日に何度も・・・
どうやら息子が泣く度に「おなかが空いたのだろう」とミルクを飲ませ、ミルク以外にも「蜜湯」まで!
当然、私は退院後、息子の「ミルクくれ」の泣き声(オムツかぶれ付き)と闘う日々を過ごすことになりました。
今でも夫の実家に遊びに行く前は、息子の食事を控えめにします。何故ならお菓子攻め、「もっと食べて」攻めによって必ず食べ過ぎになってしまうからです。。。どうしましょ。。

投稿: 母親の立場から・・・ | 2005.01.25 23:52

肥満の問題もさることながら、妻と夫の実家、夫と妻の実家、この関係は永遠の問題ですね。自分の実家と自分の考えは了解可能な関係にあります。でも配偶者の実家というのは育った文化的土壌が違うのでなかなかのミステリーゾーン。お年玉にしても、与えるおもちゃにしても、教育にしても、大変ですよ。

投稿: 院長 | 2005.01.27 22:43

現在10ヶ月になる娘をもつ母です。出生時の体重は3,396gと今のご時世においては割と大きめで、6ヵ月半ごろまでは母子手帳にある標準曲線の枠(といっても上限ギリギリ^^;)に一応おさまっていたのですが、その後枠を飛び出し、現在は11kgオーバーにまで成長してしまいました。。。身長は71cmと標準なので、肥満が心配で検索サイトで先生のページを見つけ、遅ればせながらコメントさせていただくことにしました。栄養は3度の離乳食と母乳。最近後追いがひどく、甘えたがるので、以前よりも母乳を欲しがるようになりました。夜中も1度は必ず起きて左右5分ずつ程度授乳です。伝い歩きを始めて1ヶ月くらいですが、なかなか体重増加が落ち着きません。スイミングもはじめ、泥んこ覚悟でお砂場デビューもしましたが、やはりあんよをはじめるまでは締まらないものなんでしょうか。。。母乳制限しなくちゃいけないのかなあ。。。と思いつつ、卒乳を迎える寂しさや、娘の涙涙の懇願に、つい『どうぞ』ってあげてしまう意志の弱い母ですTT

投稿: タイムリーに悩む母 | 2006.04.13 09:26

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