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2005.01.18

トリアージ

「救命病棟24時」を見た。阪神大震災10年にあわせたのだろう、東京が大震災に見舞われるというシチュエーションになっている。天才外科医江口洋介がたまたま町の内科小児科医院の近くで被災して院長の平田満と協力して救命医療にあたるという設定。たいていこういう医者ものを見るときは主人公の目線で物事を見るのだが、客観的に考えて私の役どころは平田満院長の方なのだな、これが。

殺到するけが人を整理するために天才外科医江口は「トリアージ」をする。災害医療でもっとも基本になるのはこの「トリアージ」という考え方で、限られた医療資源を最大限に活用するために考えられた。4つのカテゴリーに分けられて、それぞれに色つきのタグを付けて区別する。
1.赤 「緊急治療 」 生命・四肢の危機的状況で直ちに処置が必要なもの 
気道閉塞 呼吸困難 重症熱傷 心臓外傷 大出血または止血困難 開放性胸部外傷 ショック
2.黄 「準緊急治療 」2-3時間処置を遅らせても悪化しない程度のもの
熱傷 多発骨折 大骨折 脊髄損傷 合併症のない頭部外傷
3.緑 「軽症」 軽度外傷 通院治療が可能なもの
小骨折 外傷 小範囲熱傷 (体表面積の10%以内で)気道熱傷を含まない
4.黒 「死亡」 生命兆候のないもの 
死亡または明らかに生存の可能性のないもの
けが人をこれら4つのカテゴリーに分ける作業を「トリアージ」という。これをぶっつけ本番でやるのは無理。そこで災害救助の訓練では「トリアージ訓練」というのが必ずおこなわれる。模擬患者が居て症状が書いてある。それに次々札をつけて回るのである。とにかくトリアージが必要な状況は修羅場なのであってドラマのように患者ほっぽって愁嘆場を演じたり演説したりする暇はない。それと、ドラマでは「黒」に分類された広範囲熱傷、あれは「赤」なんじゃないかな、なんて思ったりする。ああいう小さい診療所では普通天才外科医がたまたま居たりしないので、「赤」は少しでも可能性のあるところに搬送する手だてを講じることに最大限の努力を払うべきだろう。
うちのクリニックでああいう事態になったら、ほとんど無力。大きな外傷に対する備えはない。残念!

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受信: 2005.01.19 22:46

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