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2004.10.07

予防接種相互乗り入れ

昨夜、定例の小児科医会役員会があった。月に1度、夜8時から開かれる。今回の大きな話題は「予防接種の相互乗り入れ」。

現行の定期予防接種は市町村単位で行われている。実施主体は地方自治体だが、ガイドラインは国が定めている。自治体単位であるために、たとえば川崎市に住民票のある人は横浜市にかかりつけ医がいたとしても、横浜市では「無料券」での接種はできない。もしかかりつけ医で接種したければ全額自己負担で受けるしかない。その逆も同じで、市町村境にすんでいる人は結構不自由している可能性がある。横浜や川崎では接種する医療機関に事欠くと言うことはまずあり得ないが、小児科医の少ない市町村などでは隣町まで予防接種を受けに行くということはよくあること。こういう事情で予防接種の実施に市町村の垣根を払って、どこででも無料で受けられるようにしようという動きが広がっている。受ける側からすればこれは結構なことで、反対意見が出ることなどないだろう。
ところが、川崎市小児科医会の大勢は予防接種の相互乗り入れに反対である。川崎市独自で予防接種の事故対策や接種医への教育・啓蒙などを行っていて、相互乗り入れすれば低いレベルで標準化されるおそれがある。今まで築いてきた高いレベルの安全対策が維持されないのでは困る、という意見が強い。相互乗り入れしてもほとんどの人は市内の医療機関で受けるだろうから、ほとんど問題は起きないとは思うのだが、みなさんなかなか強硬である。うちのクリニックに限って言えば、市外の住民で自費で予防接種を受ける人はいるが半分は東京都在住で、東京は相互乗り入れの対象にはなっていない。いくら市町村境を取り払っても、今度は都道府県境が問題になる。どうせなら、全国共通になればよいということになる。いずれにしても、この問題、各地の医師会の思惑が違っていて、一筋縄でいくとは思えない。私はというと、、、、、どっちだっていい。

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