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2004.09.22

サボテンの花

「サボテンの花」と言っても財津和夫ではない。ブロードウェイでヒットしたフレンチコメディ。映画にもなっているという。主演は藤山直美、永島敏行。演出が鵜山仁。サンシャイン劇場に観に行った。こういう商業演劇はなぜか午前の部11時、午後の部4時という不思議な時間設定である。客席は七分の入り。客の平均年齢はずいぶんと高そうだ。

演出の鵜山仁は高校の一年後輩。中学高校と演劇部だったが、サッカー部にも入っていて、スタミナ不足で足がつって走れなくなる私にかわって後半途中出場していたことを覚えている。演劇部ではピランデルロや安部公房など、オーソドックスな新劇をやっていた。高校卒業以来一度も会っていないが、文学座に入って演出の道で成功していると言う話はだいぶ前から知っていた。何度か大きな賞をもらっているのは新聞で知った。彼の演出の芝居を見るのはこれが2度目。一度目はアガサ・クリスティの推理劇「ねずみとり」だった。「人間合格」(井上ひさし)のチケットは買ったのだが、都合が悪くて行けなかった。昔からそうだったが、彼には「俺が、俺が、」の自己主張がない。きれいに舞台をまとめる。脚本が生きて、役者の個性も生きて、うまく交通整理がされている。演出家が目立たないのはそれで成功といえるのだろう。
1970年前後の時代に演劇といえば、唐十郎、寺山修司などの「アングラ」だった。演出は脚本も兼ねていて、強烈な個性を発揮していた。私たちはそういう芝居に流れていったが、彼はそのころすでに「過去の遺物」という印象のあった「新劇」を目指した。そのオーソドックス志向も今から見ればたいしたものだ。軸がぶれていないということだろう。「新劇」という枠の中にとどまらず、あの藤山直美と渡り合っている。そういう思いで観ていた。
芝居は脚本の構成上暗転がやけに多くて、テンポが今ひとつ。藤山直美のアドリブにはさすがにまばらな客席もどっと来る。寛美そっくりの間の取り方も顔が同じだけに大受けした。
帰り道、劇場入り口に並ぶ生花の数は近頃見にいく芝居の中ではさみしかった。同じ高校の後輩であるカミサンが、うちも生花贈ればよかったのにと言う。そうだ、今度はそうしよう。

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コメント

 一年後輩です。鵜山仁さんの演劇 見に行きたいとは 思っているのですが、なかなか行けません。
 鵜山さんとはクラブが同じだったのですが、同じクラブに、現在 御近所の扇田豊先生(奈良商業高校勤務)と上田清 大和郡山市長 附属小学校の音楽の講師をされている三村(浅井)智子先生がおられます。同じクラブではないのですが 大阪教育大学教授の宮本弘子先生のピアノ演奏(4月柳汀会)さすがでした。近鉄社長夫人の山口佳恵子先生と 息もぴったりでした。
 鵜山仁さんも 大和高田の池田という所の開業医の息子さんです。お母さんも関西医大出身のお医者さん お父様も阪大の第2外科の医局出身の先生です。 彼は後を継ぐことなく演劇の世界へ。だけど 食べて行けない彼を支え続けたのは 医者のご両親でした。残念なことに お二人とも亡くなられてしまいましたが。
 附属の後輩で《劇団カムカム》の八嶋智人(へぇ~)松村武
新しい所では、この間M1(エムワン)グランプリで優勝した漫才【笑い飯】西田幸治などがいます。応援よろしくお願いします。

投稿: みやこ | 2004.09.26 13:07

さっきの続きです。
 鵜山仁さんは長い間 ずっと 川崎市の住人でしたよね。川崎市多摩区と高津区。以外に近いところにお住みだったのですね。ちなみに 現在は渋谷区にお住いです。(引っ越されたのは2~3年前のはずです)
 

投稿: みやこ | 2004.09.26 18:58

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