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2004.06.09

検査依存症?

2年前に微量の血液で血球検査とCRPが迅速にできる機械をを導入した。これを機に診療スタイルが変わったなと自分でも感じている。

もともと不要な抗菌剤は使わないというスタンスで来たつもりだったが、熱があれば「とりあえず」「念のために」抗菌剤、、、ということもあった。特に忙しくなったら「黙って抗菌剤」が一番てっとり早いのだが、それをやめようと思った。高熱が続いたときなど、つい抗菌剤を出して「様子見ましょう」といきたくなるのだが、血液検査すれば本当に抗菌剤が効く病態なのかどうかある程度の見当がつく。どんなに高熱で医者も患者も不安だったとしても効かない薬は効かない。検査のおかげで抗菌剤の使用量は以前の半分以下になっていると思われる。指先からパチンと針を刺して毛細管で採血して5分で結果が出る。こどもが泣くことはまずない。検査することのハードルがほとんどない。おかげで、検査の件数が増える。一度診察した患者さんをいったん外に出し、結果が出たらまた呼び入れる。結果によってはアデノウイルスの検査もしましょうということになって、また外に出す。2度手間3度手間なのだが、一度こういう診療スタイルに慣れてしまうと検査無しの診療は本当に不安になる。今日は午前中に55名の患者さんがいたが血液検査が13件。溶連菌やアデノウイルスの検査も何件かあったので検査の数はかなりなものだろう。検査する患者さんのほとんどが3歳以下なので医療費は検査料こみのまるめ。検査してもしなくても同じである。その方が、客単価をあげるために検査を多用していると痛くもない腹を探られるよりはいいかと思っている。
それにしても、少々検査依存症気味かなと思わないでもない。開業当初の「聴診器一本でやっていく。あとはKKD(勘と経験と度胸)だ。」というスタイルはもうだめだけど。

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コメント

そうですそうです。本当に今日の検査(エンピツみたいのでプッチン採血)には驚きました(11日に伺った患者の1人です)。薬、特に抗生物質(抗菌剤と言うのですね)を出来るだけ娘の体に入らさせたくないと思っている私としては、発熱時は娘の様子を相談しながら1日2日は様子を見る、というのを信条にしてきました。風邪の症状が無いのに熱が出て、そして病院に行けば「とりあえず抗生物質」。ちょっと不信感を持ってしまいます。でもあんなに簡単に検査が出来るのであれば、「とりあえず」の抗生物質も乱用されないだろうし、必要だとしても私も納得して服薬させられると思います。実は久しぶりに来院したのですが(失礼ながらがかかりつけは別の小児科を持っており、今日の天気で行くのを諦めそちらに伺いました)、片岡先生なら納得して病院にかかれるかな・・・と思った日でした。

投稿: holly | 2004.06.11 18:03

検査をしてもかえって悩みが増えることもあります。数値がいくつ以上は細菌性とか、そう単純な話ではないので、やはり最後はKKD(勘と経験と度胸)になります。本当は「エビデンス」が大切なのでしょうが。

投稿: 院長 | 2004.06.12 21:14

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