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2004.06.18

初期救急は誰がみる

川崎市の小児救急が再編されて南北の「小児急病センター」ができて2年たった。

北部の方はなんとか出動医も確保できて、それなりにヒマだから大きな不満はでない。まあ、こんなもんかというところ。南部の方は市の南半分を一手にカバーしてるのだが、それを全部市立病院の小児科でみている。そのために定員が8人から11人に増えたのだが欠員がでて定員が埋まることがない。当直医一人で救急も入院ベッドもお産の立ち会いもやることになっててんてこ舞い。救急をストップしたら文句を言われ、待たせるとこれまたブーイング。これはやっとれん、何とかしてくれという声が出た。南部にも北部と同じような開業医を中心とした初期救急施設を作って、市立病院は入院患者だけを診るべきだという意見もある。まあ、初期救急はみないで入院の必要な患者だけを選りすぐって回してもらえたらそれは楽でいい。ベッドを埋める苦労が半減する。だが、市立病院では時間外の患者は受け付けない、皆さんちょっと先の急病センターに行ってね、で市民感情は収まるだろうか。開業医だって今の状況だと北部を埋めるのに精一杯。全部の救急時間帯をもう一列埋めろといわれてもそれは無理というもの。現状を改善するにはやはりどんな手を使ってでも「定員を埋める」。それできつかったら「定員をさらに増やす」。それでもだめなら病院外の医師が応援に入る。ということになるだろう。
病院は入院が必要な患者を診て、初期救急の軽症患者は開業医が診るべきという考えは病院小児科の方で有力である。「初期救急」は病院本来の仕事ではないというのである。今病院の救急外来が忙しいのは開業医が職住分離して時間外患者を診なくなったせいだという被害意識丸出しの意見もある。ところが、小児科の入院は時間外が多いので病院で時間外患者を診なければその患者はよその病院に流れてしまう。適度に入院するような救急患者も来てほしいというのも本音である。「軽症」であるかどうかは診察してみてはじめてわかることである。最初からおでこに「軽症」の札を貼って来てくれる患者などいない。そこを見極める仕事、これは病院であろうと開業医であろうと一番基本的な能力である。これを放棄して病院は成り立たない。

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