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2004.06.13

檀家

薬九層倍、坊主丸儲け、などと医者や坊さんはぼろもうけしているような言われ方をする。まあ、そういうところもあるだろう。みな清貧に甘んじているなどとは言わない。

だが、それにしても、お寺さんの経営というのはどうなっているのだろうか。月に一二度実家に戻るが、今回 待ってましたばかりに親戚が訪ねてきた。近くのお寺の檀家総代をしている方と、会計を担当している方。ちょっとご相談といういうのだ。お寺の本堂が老朽化のために崩落寸前で、新築することになったというのが5年前。すでに築300年だという。そこで檀家からの寄付集めが始まった。各戸で最低一口5000円5年間積み立てて30万円を寄付するということになった。普通は2口だというが父が亡くなった後でもあり、母は最低の30万円のコースを選んだという。その満期が今月。最低のコースだとちょっとまずいのではないかと言われる。いくらお母さんが一人暮らしでも立派になった(どの辺がや)息子さんがおられるのだから、親戚一同としてもこの額では肩身が狭い、、というようなことだ。そんなこと言われても、母はともかく私の代にはこのお寺で葬式をすることはない。これまでのお付き合いといっても葬式と命日のお経、それもお寺でやるわけではない。たいていは自宅か民間の葬祭場だ。そもそも私は無宗教の無神論者だ、と言ったところでこの議論はかみ合うわけもない。要するにムラ社会のつきあいだ。こういうことがいやで堪らないから家を飛び出して余所で暮らしを立てているというのに。
診療所だとこういう話になるだろうか。老朽化が進んだムラの診療所を建て直さなくてはいけなくなった。検査機器も新調したい。だから、ムラの人たちみんなで30万円なり60万円、出せるひとはもっと出してください、となるかどうか。そんなことにはならないだろう。
お寺が地域社会の交流の中心で精神的支柱であった時代もあったのかもしれないが、少なくとも今は不信心ものばかり。300年経って壊れてしまうのなら壊れてしまっていいのではないかなどと罰当たりなことを考えている。もっともそんなことは口に出しては言わない。母の生きている間は。

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