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2004.06.02

月初めのお仕事

医療機関には月初めに前月分の診療報酬請求書を作るという大事な仕事がある。いわゆる「レセプト」ってやつだ。当院ではこれが院長の仕事になっている。

今月は月初めが火曜日だったので月曜の診療終了後にレセプト用コンピュータ(うちの場合はフラットパネルのiMac)で「計算」をさせる。これが15分くらいで終わる。あとはレセプト用紙に印刷するだけ。印刷はプリンタが勝手にやってくれるので問題ないのだが、排紙トレイから印刷済みの用紙を片づけたり、新しい用紙をカセットに補給したりするのができない。プリンタもここまでできるようになると偉いのだが、今のところはその辺は手動でいくしかない。全部印刷すると2時間くらいかかるので印刷は翌日の仕事にとっておく。診療時間中に受付のプリンタがせっせと印刷してくれる。受付担当者は頃合いをみて新しい用紙をセットするだけ。これで立派なレセプトができあがり、かというと、そうはいかない。印刷された「明細書」に間違いがないかを点検する。「病名」と合致しない検査や処置が明細書に出ていたら、つじつまが合うように書き加える。書き加えるというと聞こえが悪いが改竄するのではない。保険診療のルールに沿って病名をつけるということ。これはコンピュータ画面ででもできるが、画面をクリックして切り替えるのと、紙ををめくるのでは圧倒的に紙の方が効率がいい。点数が変わってしまう書き換えではコンピュータに入力し直して、再度プリントアウト。点数が変わらない病名落ちなどの場合は、レセプトにハンコを押してそれでよしとしてしまっている。こういうチェックに小一時間。「返戻」といって不備があるので受け付けませんという送り返されてきたレセプトと併せて枚数、日数、点数などを「総括表」に書きこむ。今月分の集計はパソコンで計算できているが戻ってきた分は電卓で足し算する。ここも自動でコンピュータがやってくれるソフトもあるようだが、うちのMacちゃんはそこまで賢くない。これをコヨリや綴じ紐で束ねてできあがり。もう慣れた仕事なのでなんと言うことはないが、始めたばかりの頃はパソコンは言うこと聞かないし、保険診療のシステムがよくわかっていないしで大仕事だった。それでも、以前はほとんどの開業医でレセプトを手書きで作っていたというのだから想像を絶する世界だ。そのために専門の事務員さんがいて、月初めは家族総出で徹夜してレセプト書きをやったという。子どもにも手伝わせて「そーか、うちはこうやって食っているんだ」と開業医の労苦を思い、家族の絆を深める役目も果たしていたのかもしれない。
うちの子どもたちは家業の手伝いもせずに遊びほうけている。これも考え物。奴らと来たら「お父さんは楽してもうけている」と思ってやがる。

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